タクシードライバーが知っておきたい「長距離」の考え方と向き合い方

公開日:2026/02/15
タクシードライバーが知っておきたい「長距離」の考え方と向き合い方

タクシードライバーの仕事をしていると、時折いわゆる長距離のお客さんに出会うことがあります。まとまった売上につながる一方で、体力面や時間面の負担を感じる人も少なくありません。そこで本記事では、タクシードライバーにとっての長距離とは何か、メリットやデメリット、注意すべき点について紹介していきます。

タクシードライバーにとっての長距離とは

タクシー業界では、ここからが長距離といった明確な線引きは決まっていません。ただし、実務の中ではいくつかの目安があり、多くのドライバーは目安を基準に長距離かどうかを判断しています。

営業エリアとの距離で考えられる長距離

ひとつ目の基準としてよく挙げられるのが、営業エリアからの距離です。目的地が営業所のあるエリアから50キロ以上離れている場合、法律上は「乗車を断ることができる」と認められています。50キロ以上の距離になると、帰り道は営業できず、空車で戻らなければならないケースが増えるため、実質的に長距離と考えられやすくなります。

料金の金額を基準にした長距離

もうひとつの目安が運賃です。地域ごとに設定されている、遠距離割引が適用される金額を超えるかどうかで、長距離と感じる人も多くいます。たとえば、一定額を超えると料金が割り引かれる仕組みがあり、その金額に達するほどの距離は、ドライバー側にとっても特別な乗務だと受け止められやすいです。

長距離客を乗せるメリット

長距離の乗務は負担が大きいイメージを持たれがちですが、よい面も確かに存在します。状況によっては、短距離を何本もこなすより効率がよいと感じるドライバーも少なくありません。ここでは、長距離客を乗せるメリットにはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

一度で大きな売上につながる

長距離最大のメリットは、1回の乗車でまとまった売上を確保できる点です。数時間の乗務でその日の目標売上に近づく場合もあり、売上面だけを見れば非常に魅力的な仕事といえます。とくに売上ノルマがある場合や時間を有効に使いたいときには助けになるケースがあります。

営業の手間を減らせる

短距離中心の営業では、乗せて降ろしてを何度も繰り返す必要がありますが、長距離ではその回数が少なくなります。乗車後は目的地まで集中して運転する形になるため、流し営業や待機の手間が減り、精神的にラクだと感じる人もいます。

長距離客を乗せるデメリット

一方で、長距離の乗務には見過ごせないマイナス面もあります。売上だけで判断すると後悔につながることもあるため、注意が必要です。ここでは、長距離客を乗せるデメリットについても見ていきましょう。

帰り道が営業できない負担

最大のデメリットは、目的地で営業できない点です。営業エリア外では原則としてお客さんを乗せられないため、帰りは空車で戻ることになります。回送時間は売上につながらず、燃料代だけがかかるため、実質的な効率が下がる原因になります。

体力・集中力への影響

数百キロに及ぶ運転は、身体的にも精神的にも大きな負担になります。同じ姿勢で長時間ハンドルを握ることで疲れがたまり、集中力も落ちやすくなります。とくに夜間や渋滞時は、事故リスクが高まる点も無視できません。

その後の業務に影響が出ることもある

長距離によって帰庫時間が遅くなると、次のシフトや車両の使用に影響が出る場合があります。また、1日の走行距離や労働時間の制限に引っかかり、それ以上営業できなくなる場合もあります。この点はデメリットとして理解しておく必要があります。

長距離客を乗せる場合の注意点も知っておこう

長距離の乗務を受けると決めた場合は、事前と途中の対応がとても重要です。準備不足のまま走り出すと、思わぬトラブルにつながることがあります。

時間に余裕を持った判断をする

出発前には、目的地までのおおよその時間を把握し、余裕を持った行動が大切です。道に不慣れなエリアや渋滞が起こりやすい時間帯では、想定より大幅に時間がかかる場合もあります。焦らず安全を最優先に判断する姿勢が求められます。

燃料補給を事前に考えておく

タクシーで使われるLPガスは、どこでも補給できるわけではありません。長距離の場合はとくに、出発前に残量を確認し、途中で補給できる場所があるかを調べておくことが欠かせません。燃料不足は重大なトラブルにつながります。

料金トラブルを防ぐ工夫

長距離は高額になるため、支払い方法の確認も重要です。現金もしくはキャッシュレスかを早めに確認し、必要に応じて前金を預かるといった対応を検討しておきましょう。お互いに不安を残さないやり取りが、トラブル防止につながります。

無理をせず休憩を取る

安全運転を続けるためには、適度な休憩が欠かせません。長時間運転になる場合は、お客さんに一言断ったうえで休憩を挟むことが大切です。無理を続けるよりも、結果的に安心して目的地まで届けることにつながります。

まとめ

タクシードライバーにとって長距離の仕事は、大きな売上が期待できる反面、時間や体力、効率面での注意も必要になります。メリットとデメリットを理解したうえで、その日の状況や自分の体調に合わせた判断が重要です。無理なく続けられる働き方を考えることが、長く活躍するためのポイントになります。もし、タクシードライバーの仕事に興味がある方は、働き方や条件を比較しながら、タクシードライバーの求人をチェックしてみてください。

         

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